ER34とは

 

日産スカイラインの10代目にあたるモデルであり名車と言われるスカイラインシリーズに

ありながら「不人気車」とも言われることも(笑)

 

その理由は

・大ヒットとなったR32後のR33は肥大化したボディーサイズと増加した車重により

スポーティーさに欠けるとも言われR34においてはその克服と更なる性能アップが

期待された。

 

しかし登場したR34R32R33のその中間と言えるボディーサイズと

その特徴的なフェイス・ボディーラインにより期待にこたえることが出来なかった

と言える。

 

時おりしも平成2桁台に入り車のデザインは丸型、塊感を重視したものが主流と

なっていた時期にある意味スカイライン伝統の直線基調は受け入れられなかった。

 

また燃費や日常生活の中での利便性を重視した風潮もあり一般車のパワー競争も

陰りを見せ始めていた。

 

実際、R34FRスカイラインとしては初めてカタログ値で280psを記録した

わけだが既にランサーエボリューションやインプレッサWRXといった2Lクラスの

ハイパワーラリー車が登場していたこともあり強烈な印象はなかった。

 

スポーツカー不遇の時代、2極化の時代といえる時代に発売されてしまったことが

R34の最大のウィークポイントかもしれない。

 

そして1998年に登場したR34は2000年までのわずか3年間でモデルチェンジを

迎えV型エンジンを積むV35へとバトンタッチした。

 

その間に生産された台数はわずかに64623台。

 

R32が約30万台弱、R33が約22万台弱という数字からみても販売不振と言われて

仕方がないであろう。

 

しかしながら最後の直6を積んだマシンである、これだけで選ぶ理由は充分ではないか。

 

筆者はR32に乗っていたこともあるがやはりロングノーズ・ショートデッキの流れが、

そして直6の「軸の重い回りかた」が好きである。

 

性能の良いマシンが欲しいのであればより新しいモデルが良いのかもしれない、

先の2台やGT-R、はたまたスーパーカーと呼ばれるモデルだってある。

 

また日常生活での利便性を考えるならミニバンでも軽ワゴンでも良いのではないだろうか。

 

誰と較べる訳でもない、自分が好きだから乗っている

 

これは幸せなことだと思う。